JA太田市は群馬県の東部、太田市内の旧太田市地区と藪塚地区を管内とする農業協同組合です。

　ＪＡ太田市営農指導課は４月１９日、休泊地区の吉田忠礼さんの圃場で露地ナス現地講習会を開催しました。講習会は主に栽培３年未満のナス生産者を対象にしており、２０人の参加者の内、新規就農者は6人、栽培3年未満の生産者は７人となりました。

　講習会では、Ｖ字仕立ての支柱を実際に立てながら、組み立て方や通路の幅、支柱間の角度について説明をしました。また、東部農業事務所、全農ぐんま、農薬メーカーの担当者から、それぞれ栽培管理や病害虫、薬剤などの説明も行われました。

　参加者達は、熱心に説明に耳を傾け、支柱同士の間隔や株間、マルチの貼り方など疑問に思ったことを積極的に質問しました。

　吉田さんは「春先にはアブラムシなどの病害虫が付きやすい。こういった病害虫の影響で栽培のスタ―トが遅れると予定していた時期に出荷ができなくなるので、病害虫への対策には特に気を付けて欲しい」と話した。

　ＪＡ太田市は現在、販売単価が安定していることや、初期投資が比較的少ないことなどを理由に、新規就農者に向けて露地ナス栽培を推進しています。更に、今回のような講習会や巡回により新規就農者へのフォローアップも実施しています。この取り組みによって、近年、管内の露地ナスの新規就農者は増加しています。